2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

第20回  コラム②「三大作家」の作品から

本連載第10回に掲載したコラムでは、「本と出会う場所」と題して本屋と図書館にまつわる経験を紹介させていただいた。今回のコラムでは、シリンホトで勤務していた図書館ではじめて漢語訳版に出会い、その後日本語も含め複数の言語でも読み返した3人の作家―…

第19回 日本への憧れ②「邦画とドラマ、アニメ」

改革開放が軌道に乗りはじめた1980年代も半ばになると、海外の映画や音楽が市井の人々の手元にまで届くようになった。とりわけ若い世代はこれを歓迎し、生活に彩りを添える娯楽としてだけでなく、新たな時代に向けて自由な発想を刺激する糧として受け入れた…

第18回 日本への憧れ①「中江兆民と福澤諭吉」

北京での学生生活 友人や先輩たち、そして母の応援に支えられて挫けることなく大学受験を突破し、いよいよ北京での学生生活が始まった。いうまでもなく北京は中国の首都であり、内モンゴルから上京してきた私からすれば見たこともない大都会ではあったが、19…

第17回 受験勉強③「歩むべき道」

マルクス、エンゲルスとの再会 母が語るところによると、亡き父は大変な読書家だった。家にあった古い本棚も、かつては古今東西の本で埋め尽くされていたのだという。しかし、文化大革命の時代に反革命運動に関与したとみなされたため(連載第2回参照)、そ…

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