2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

第35回 「異文化研究の入口に立つ」

合格はしたけれど 1996年2月、金沢大学より文化人類学専攻修士課程試験の合格通知が届いた。約半年間集中して勉強した努力が実ってひとまずはほっとしたが、これから何を研究するのか決めないまま進学を決めてしまったことに不安も抱えていた。実は面接試験…

第34回 「文化人類学との出会い④」

人類学の理論とマルクス主義 夏休みに調査実習での数日間をともに過ごし、私自身は寄稿できなかったものの、報告書作成のための打ち合わせにも欠かさず出席したことで、文化人類学教室の先生方や学生たちとの距離は以前に比べずいぶん近づいたという実感があ…

第33回 「文化人類学との出会い③」

文化人類学教室に足繁く通い、書庫の本を乱読するようになって数か月が経っても、この学問を修めるために進学すべきかどうか、私はまだ迷い続けていた。そんな私に配慮してくださったのか、研究室の先生方から、夏休みに大学院と学部が合同で実施する調査実…

第32回 「文化人類学との出会い②」

文化人類学研究室 来日して2年が経った頃、内モンゴルの文化を研究していた大学院生松本康子さんとの出会いをきっかけに、文化人類学という学問を知った。松本さんはちょうど進学か就職か悩んでいた私の話を聞いて、自身の指導教官である鹿野勝彦先生を紹介…

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